少し早く着きすぎたかな。

そう思いながらセミナー会場隣のコーヒーショップに入る。

お昼もまだだったので、サンドイッチとコーヒーのセットを注文。

 

ソワソワしながら時間が経つのを待っているのも嫌なので、

セミナー開始30分前辺りでお店を後にし、隣のビルを覗いてみた。

そこには男性が3名。

 

チャットワークでは殆どの人が自分の写真をアイコンにしているので、

その3名が三浦組のメンバーだと分かってはいたが、

なかなか声をかける事が出来ない。

キョロキョロしていると

「ひなたさんですか?」

!!!

私のアイコンは子供たちの物で、自分の顔をまだ出してはいなかった。

一瞬名前を呼ばれたとき、何で解ったんだろうと不思議に思っていた。

「はい、そうです、初めまして!」

よくよく考えてみると、今回のセミナー参加者で一番多いのは多分三浦組。

私は三浦組で唯一の女なのだから、推測するのは容易な事だったのだろう。

 

それからしばし談笑し、エレベータでセミナールームへ。

まだ開場していないので、廊下に人だかりが出来始めた。

その中に知っている顔もちらほら。

何名かに挨拶していると、エレベータのドアが開く。

開始直前に三浦さんが現れる。

思っていた以上にデカい。

そして眠そうだ。

 

急いでいる様子なので、皆ろくに挨拶も出来ず、

三浦さんの後へ続き会場へ。

 

席に着くと、何だかすごくむず痒い感じがこみ上げてきた。

 

本職では月に1回か2回、講習に行かせてもらっているが、とにかく眠い。

講師にも依るが、まぁ大体8割が眠くなる。

 

本来そんな事ではいけないのだが、眠いんだから仕方が無い。

税金の事をそれもレジュメ通りに読まれたって面白くも何ともないのだ。

せめて独自の解釈や、新しい税法等が無いと厳しい。

 

私にとって今回が初めての仕事以外でのセミナーとなる。

ざっくり言うとメディアと映像のクリエイティブな話。

眠いって何だっけ、と思わせる様な内容で、

ひと時も目を離す事が出来なかった。

先ほどまであれだけ眠そうだった三浦さんも、

さすが本番になると別人のようになり、切れ味の鋭い発言が続く。

内容も、さすが元博報堂と思わせる物で、

特に三浦さん独自のこれからのメディア戦略が素晴らしかった。

もう一人の講師、近嵐さんの講義も素晴らしく、

心を鷲掴みにされる内容だった。

今後の活動にも良い刺激となり、

充実感に満ちあふれていた。

 

休憩時間や終了後に、三浦組の面々と談笑し、三浦さんにも挨拶した。

 

 

 

数日前にある人物からプレゼントを頂いていた。

しかし、それが希望していた物と違っていたので、

交換しろという厚かましい話を快く受け止めてくれた人物。

会場の後ろの方にその人はいた。

 

 

まさか王につづく