ついにあの人に会える。

 

長年パソコンの中でしか知る事の出来なかった存在。

最近ではネットビジネスという括りでは収まらなくなって来て、

リアルビジネスでもあり得ない実績を出しているあの人。

とにかくビジネスに関して常に最前線で活動しているモンスター。

 

セミナー数日前に、三浦さんからセミナー後の懇親会に、

スペシャルゲストで彼を呼ぶ事を聞いたとき、

正直、嬉しさと戸惑いでいっぱいだった。

 

ゴールデンクラブに入る前は、いくらメールを出そうが、

感想をフォームで送ろうが、見向きもされなかった。

それは今考えると当たり前の事だが、

何も知らない状態だと、かなりの不満があったりした。

どうせ渾身の力を込めて書いたメールを送ったって、

膨大な数のメールの中に埋もれてしまうだけだ、と思ってたりした。

 

これは後に三浦さんからも教わったが、そんな事は無いと言う。

稼いでいる人は殆ど届いたメールに目を通しているらしい。

それだけメールを読むスピードも速くなるし、

常人では考えられない程のスピードで理解し処理する。

 

それを聞いて、余計に自分が情けなくなった。

結局私が送った渾身のメールは、反応する価値が無かったと言う事だ。

 

でも、それは当たり前。

実際に稼ぐ事の出来ない人間、または稼ぐ為に努力していない人間に、

小玉さんが反応する事はあり得ないのだ。

どんなに素晴らしい文章を書いても”実績”を伴わない文章は意味を持たない。

それはゴールデンクラブに入会し、痛烈に感じている事だ。

 

 

セミナー終了後、懇親会まで1時間程あったが、

三浦組の面々や沖本さん三浦さんと話をしていると、

あっという間に時間は過ぎていく。

「そろそろ行きましょうか」

三浦さんの後へ続き、懇親会会場へ。

 

会場の外には『書道家”幸”』がいつもの着物姿で立っていた。

彼は小玉さんの第2期メンタークラブ生で、三浦さんと同期にあたる。

彼の真っすぐで澄んだ目を見ると、誰もが心癒されるのではないだろうか。

 

居酒屋に入り、席に着く。

なるべく三浦さんの近くに座りたかったので、

周りの様子も伺いながら、何とか斜め前の席に着く事が出来た。

懇親会スタートは18時。

私のタイムリミットは20時。

それ以上は帰りの事も考えて難しい。

2時間の勝負。

会が始まってもなかなか小玉さんは現れない。

周りの方々と挨拶や談笑しては居たが、

内心ドキドキが止まらず、食事も喉を通らない。

 

そうこうしているうちに小玉さん登場。

 

ヤバイ!ヤバイよ!

オーラが半端ない!

 

私の隣の席に付かれたので、内心とても嬉しかった。

 

ひょんな切っ掛けで、小玉さんの本の話になって、

「なんだぁ、今日は誰も僕の本持って来てないの?」

と冗談半分に言われたので、すかさず鞄から本の束とペンを取り出し、サインをお願いした。
セミナーに行く準備をする時に、沖本さんに交換してもらう本を鞄に詰め、

ふと、もしかしたら他の本にもサインを頂けるチャンスがあるかもしれない。

と思い、持っている全ての小玉歩著書を鞄に入れていた自分にグッジョブ。

 

実際の小玉さんは、本当に無邪気な子供の様だった。

とにかくネットビジネスを愛し、その研究や新しい発見等に貪欲で、

今一番力を入れているTwitterで稼ぐ手法について、

実際に稼いでいる人物を見つけると、グイグイと質問しているのである。

 

あれだけ稼いでいる人は普通プライドが邪魔をして、

スカしている様な場面で、どんなに自分より稼いでいなかろうが、

その分野で実力のある人には、どんどんその手法を盗もうと言う意欲が半端じゃない。

そしてそれが心から楽しそうなのだ。

まるで子供が新しいおもちゃをもらった時の様に。

 

逆に質問をされている方は、凄く狼狽していたが、

本当に嬉しそうで、私もすごく羨ましかった。

 

何だか彼のそんな姿を見ていると、今までの印象がガラガラと崩れていった。

ネットビジネスの中に潜む深い闇の部分を沢山見て来た私にとって、

やはり何処かで小玉歩を疑問視していた部分があった。

しかし、この瞬間でそれが全てクリアになった。
この人から学んでいれば間違いないと、改めて確認した夜であった。

 

あっという間に2時間が過ぎ、ちょうど小玉さんも帰られると言う事なので、

三浦さんにお礼の挨拶をし、居酒屋を後にした。

 

帰りの電車では、早速サインをしていただいた本を広げ、

一人ニヤつきながら家路に付いた。

 

 

Deep emotionへつづく